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21世紀がはじまって20余年、世界はグローバル化がもたらした深い混迷の中で次への新しい道筋を見出そうと様々にあがいているように見えます。技術革新や金融の活気と格差の顕在化、そしてSDGsがもたらす新たな価値尺度、そこに登場したパンデミック、いったい我々の社会は、そして世界はどこに向かおうとしているのか。 21世紀、地域が、コミュニテイが注目されるようになってからだいぶ時間が経ちました。技術資源、人材資源、地域資源・・・、そこかしこにある日本の「コンテンツ」には未来を見据え、それを変えうる埋もれた価値があり、その可能性の現実化と最大化は世界に新しい潮流を生み出しうるのではないか。。。それがグローバルのある意味画一的な価値観に対峙する「ローカリティ」への期待という反対概念です。 しかし、残念ながらいまだ古い「ローカル」の中での葛藤は相変わらずのようで、まさに時代の閉塞感を象徴しているような過度な現場主義、前例主義や気合と根性の世界観の弊害が多くの業界で語られ続けています。このままコンテクスト(文脈)が変わらなければ、コンテンツは飛翔する可能性を秘めたまま、置き去りにされていってしまう。 ダズリング・ナインが目指すのは、一言で言えばそうしたコンテンツとコンテクストの関係性に対する「視点の転換」であり、「価値観の再編集」。
それは地方と都会、業界や組織の内部と外部、といった区切りではなく、当事者一人ひとりの足元から立ち上がる「トポスの知」への期待であり、それを異空間へと飛躍させる「トリガー・プログラム」の発動であり、時間と空間をワープさせるための「創発装置」であると我々は考えます。
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